犯罪・刑事事件の解決事例
#慰謝料

婚約破棄により慰謝料を獲得した事例

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齋藤 真宏 弁護士が解決
所属事務所ミカン法律事務所
所在地滋賀県 草津市

この事例の依頼主

女性

相談前の状況

あと3か月ほどで結婚式という段階で婚約者の男性から婚約を破棄された女性からの相談でした。理由も言わずに婚約を破棄されたあげく、プレゼントとしてもらった自動車を返すよう求められたとのことでした。相談者は、自動車が欲しいわけではないが、唐突な婚約破棄について納得がいかないということでした。

解決への流れ

相談者からは、元婚約者は婚約の成立について争っていると聞かされましたが、相談者の話を前提にすると、婚約の成立は認められる公算が高いと思われました。そこで、婚約破棄による慰謝料請求訴訟を提起しました。訴訟では、裁判官から和解を勧められ、最終的に、自動車を返す代わりに、慰謝料として110万円の支払を受けることができました。

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齋藤 真宏 弁護士からのコメント

婚約破棄が直ちに慰謝料請求の対象となるわけではなく、婚約破棄に正当な理由がない場合に慰謝料請求が認められます。本件では、婚約破棄の理由について元婚約者からさしたる説明がなかったため、正当な理由が認められる可能性が低いものでした。また、婚約の成否についても問題となることが多いのですが、本件では、婚約の成立が当然認められる事案でした。こうした事情があったため、婚約破棄の事案の中では賠償額が比較的高くなったものと考えられます。