この事例の依頼主
男性
相談前の状況
相続人が6人おり、遺産として、預貯金・マンションの部屋が複数あります。法定相続分以上の取り分を主張したり、マンションに住み続けたいと主張する相続人もおり、全員が主張を譲りません。当事者同士での話し合いでは解決できません。どうしたら良いでしょうか。
解決への流れ
当事者だけでの話し合いは困難でしたので、家庭裁判所に遺産分割調停の申し立てを行いました。調停でも全員が主張を譲りませんでしたが、事実と証拠に基づいた主張を行い、裁判所に、当方の主張を認めさせました。結果的に、遺産分割調停により、法定相続分に沿った分割と、換価分割(不動産等を売却し、金銭に換えた上で分割すること)を行うことになりました。複雑な不動産の売却手続なども一挙に解決できました。
相続人が多数いる場合、遺産分割協議をまとめるには、全員一致が原則となります。調停も難航しましたが、ご依頼者様の「時間がかかっても公平な分割をしたい。」とのお気持ちを優先し、粘り強く交渉を続けました。調停では、主に、都心の一等地にある不動産(マンション)をどのように分割するかで話し合いが行われ、最終的には、相続人の方々全員がご納得できる結果を得ることができました。遺産分割は、遺産の額に関わりなく、親族間の対立が激しくなりやすい印象です。そのようなときは、代理人が窓口となって交渉を進める必要性が特に強いと思われます。