犯罪・刑事事件の解決事例
#慰謝料・損害賠償 . #人身事故

後遺症11級獲得の交通事故。兼業主婦の方の事案。後遺症認定後3か月程度の交渉により「1500万円」の損害賠償の獲得に成功。

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染矢 修孝 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人染矢修孝法律事務所
所在地福岡県 福岡市中央区

この事例の依頼主

50代 女性

相談前の状況

相談者は,居眠り運転により対向車線の自動車がはみ出して進行してきたために,正面衝突の交通事故の被害にあわれました。事故後,2か月程度の時期にご依頼を受けました。福岡の隣県にお住いの方で,病院に入院中であったため,出張相談を行いました。頸椎・胸椎の骨折や,胸部等の打撲ために,体調があまり良くない状況であったため,相手方保険会社からの連絡等への対応だけでも,本当にお辛い様子でした。不眠症状もあったため,個室の利用を希望されていましたが,相手方保険会社へ十分に要望を伝えきれないとのことや,退院後自宅近くへの病院への転院を希望されていること,体調回復の後は職場への復帰を希望しているが,職場への対応等はどうすべきか悩まれているとのことでした。

解決への流れ

まずは,相談者の方からの不安な点やご要望を十分に聴き取り,速やかに相手方保険会社の担当者と連絡をとり,入院中の個室への対応を行うなどして,相談者の方が治療に集中できる状況に努めました。その際,事故の衝撃が大きいことは容易に想像できたため,可能な限り,不安を楽にしていただけるよう意識をもって,できる限り負担にならないよう聴き取りを行うよう心がけました。退院後は,速やかに,自宅近くの病院への転院手続きを行っていただきました。弁護士への依頼後は,ささいなことでも,自分の要望等をスムーズに相手方保険会社へ伝えることができるようになり,大変気持ちが楽になり,その結果治療に集中できるようになったとの言葉をいただくことができました。

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染矢 修孝 弁護士からのコメント

今回は,対向車線のはみ出しによる正面衝突という大事故であったため,事故の衝撃や不安は大変大きなものであったことが容易に想像できる事案でした。そのため,まずは精神的な安定を取戻していただくため,可能な限り,相談者の方の不安な気持ちに寄り添うことを心がけました。また,後の後遺症の認定にも配慮し,入院中や通院中には,自分の身体の痛みや不調について遠慮することなく医師に伝えていただき,カルテ等にそのような症状について残してもらうよう助言いたしました。最も重要な,事故の損害賠償額に関しては,総額で1500万円という金額を早期の示談で獲得しました。ポイントとしては,依頼者の方が,会社への勤務を行いながら,主婦業も行う兼業主婦であったため,後遺症逸失利益の算定を行うにあたって,そのベースとなる基礎年収を賃金センサスの女性労働者の平均賃金とすることを相手方保険会社に認めさせた点になります。これにより,700万円以上の後遺症逸失利益を獲得することに成功しました。後遺症11級の交通事故事案で,早期に1500万円という金額を獲得できたことで,依頼者の方には,賠償額の面からも非常に満足の行く結果であったとの声をいただくことができました。