この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
・90歳の母が認知症を発症し、財産管理が難しくなっていました。・長男が母と同居し、日常的に世話をしていましたが、次男・長女は「長男が母の預金を無断で使っているのではないか」と疑念を抱いていました。・母の意思確認が難しい状況の中、相続発生前に資産が適切に管理されるよう対策を取りたいとの相談を受けました。
解決への流れ
・まず、母の財産状況を整理し、現在の資産の流れを把握しました。・認知症の進行状況を確認し、母が判断能力を喪失していることが明らかだったため、成年後見制度の利用 を提案しました。・家庭裁判所に成年後見人の選任申立を行い、長男以外の第三者(弁護士)を後見人として選任しました。・その結果、公平な財産管理が実現し、親族間の疑念を解消することができました。
認知症の進行によって、親族間で財産管理を巡るトラブルが生じることがあります。本件では、成年後見人を選任することで、客観的かつ公正な管理体制を確立し、相続発生前のトラブルを未然に防ぐことができました。